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超ひも理論と宇宙
吉川 圭二


凡そ理解したとは程遠いですが……読了しました。
何故に理解できないかと言うに、量子力学などの分野を自分が勉強不足だからですが(汗。
きちんと勉強ればどんなに面白いことでしょうか。。。
さて、ですから自分が理解できた(≒數式などを殆ど扱わない)範圍で感想を述べようと思います。


まずそもそも超ひも理論とは何かですが……
重力を含む全ての相互作用を統一するものになり得る理論だそうですね。
ハドロン」の現象を理解するために用いられたひも理論を全ての相互作用に用いたものが超ひも理論、でいいのでしょうか。
そこで、超ひも理論の何が凄いか、ですが……
従来の一般相対性理論を用いると、宇宙の起源に特異点を生じるそうです。
ですから、一般相対性理論特異点付近では信頼を置くに足らない、とのことです。
一方、ひも理論に拠れば、特異点は存在しないだけではなく、ビッグバン以前にも宇宙が存在していたことが予言されるのです。
即ち、ビッグバン以前にビッグランチ(大爆集)をした宇宙があったのです。



面白いと思ったのは、ひろ理論によれば、我々の存在する時空は10次元と予期されるそうです。
でも、何故我々が3次元と思っているか?
それは、我々は極端に短い波長の光は感知出來ず、残りの6次元空間はプランク長さ程度に縮んでいる可能性があるらしいです。
(本書には格別記してませんでしたが、10-(3+6)=1の残り1次元は知覚出來ない(?)「時間」ということで宜しいのでしょうか)
……面白いですよね(´∀`)?
古代の人は、宗教的な影響もあってでしょうが、多くが天動説を信じてました。
これは天動説でも地動説でも星雲の運行には然して問題は生じなかったからです。
同様に、我々が存在している空間も3次元と思っていても実は差支えがないだけではないのか、と思った訳です。
「二次元にしか萌えない」という人に対して「三次元を戀愛対象にしろよ」とか言うのがありますが、実は我々が戀愛対象にしてるのは10次元かもと思うと……(笑。


と、脱線しましたが……要約すれば、
ひもが空間に巻きつかない場合のみ、そのひもを一つの粒子と看做しても差し支えはない、
従って、物理現象は素粒子物理学で起こることと変わりはないということだろうと思います。



……どこかに誤りがあってもあんまり激しく叱咤なさらないように御願い致します(;つД`)
優しく誨えて下さると有難いです、、、

にしても、こういう書物は面白いですね。
本当にワクワクしてしまいます(笑。


そういえば、ひも理論も京大系英文で触れてましたね……(´・ω・)