[本棚]――[書評]――[第十回]――[『すぐわかる西洋の美術』]


すぐわかる西洋の美術―絵画・彫刻&建築と工芸の画像
すぐわかる西洋の美術―絵画・彫刻&建築と工芸
宝木 範義



前回のようにルネサンス期のみならず、全体を通した本を一読してみました。

例えば、ただ絵画といえど、様々な流派があり実に面白かったです。
シュールレアリスム等は存じておりましたが、フォーヴィズムとかキュビズムとかは知りませんでした。

種種多様に思える流派ですが、どれも歴史的に説明がつくものなのですね。
勿論、予定調和的にその流派が出現した理由を説明しているだけとも取れますけども……
しかしながら、凡そ納得せらるることが多かったです。
例えば、産業化社会の合理主義に反発するために超現実主義が生まれたとか……当たり前のようではありますが、再認識させられたというべきでしょうか。
他にも、彫刻の話になりますが、メソポタミアは地形的に攻められやすく強い国家でなければ生き残れなかったから、王や兵士をモチーフにしているとか、ですね。

ブロンツィーノの『愛の寓意』の着眼(?)の仕方が前回読んだ本とは違うようで……それもまた赴き深く思いました。
この書物を見るまでに、下半身が怪物で左右の腕が逆についているさそりと蜂蜜を持っている少女の存在にすら気づきませんでした(´Д`;)
謎解き的絵画が面白そうですね(´∀`)


素朴派(独学・非職業画家の絵画)があるというのを知ると……自分も頑張らねばと思わされてしまいますね(謎。
可能性を閉じ込めているのは自分自身なのだ、と痛感致します(´・ω・)



ゴスロリのゴスは隊sかゴシックの略でしたよね。
このゴシックは美術史におけるゴシックなのでしょうか?
そうだとすれば、どこら辺に通ずるものがあるのか自分には理解しかねてしまいますね……(´∀`;)
ゴシックはルネサンスの前の様式ですよね……どちらかというと、明るすぎるでしょうが、寧ろロココあたりの方が合ってるのではないかと(謎。
……と、最後に、かなり感覚的につまらぬことを語ってみましたorz