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恐るべき子供たちの画像
恐るべき子供たち
コクトー



コクトーの作品です。

……どうなのでしょうか?
殆ど内容が掴めませんでした、難解というべきでしょうか。
そもそも現実の世界と空想(夢?)の世界とのどちらの世界かを峻別することさえ容易でない気がするのですが……(自分には無理でした)。
最終的には、姉が弟の愛していた人を弟以外の人と結婚するように仕向け、それが原因で事が露見し、毒物で死にゆく弟の前で姉がピストル自殺する……という話で宜しいのでしょうか。
何れにせよ、常軌を逸した姉弟という印象が強すぎます。


コクトーシュルレアリストと対立していたようですが、寧ろ、この作品自体がシュルレアリズムに則って描かれた作品なのではないか、と勘違いした程です。
勝手な推測ですが、コクトー自身が阿片中毒の治療中に書いた作品だから嫌にそう感じてしまうのかもしれません……
矢張り、真個に「難し過ぎる」の一言に尽きます、、、

自分にはこういうジャンルに対する感性が未だ開かれてないのでしょうね(;つД`)
今はまだ純に面白いとは思えません。


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