[本棚]――[書籍]――[第18回]――[エコール・ド・パリの群像]


エコール・ド・パリの群像の画像
エコール・ド・パリの群像


ISBN:4096490059


とうとう手を出してしまったエコール・ド・パリです(笑。


矢張り、エコール・ド・パリといえば、マリー・ローランサンなのでしょうか?
しかしながら個人的には……この本の何処かに評論の一つと似た感想を抱きました。
偉大な画家ではなかったが、楽しい画家だった
これ「画家」を「絵画」にすり替えれば自分の感想になります。
自分のような愚陋な人間がかくの如く申し上げるのも非常に恐れ多いのですが、ローランサンの絵はそんなに上手いとは感じません。
率直に無礼を働けば、エコール・ド・パリの中の画家の中でも画力は如何なものか、とさえ思います。
絵画というよりは単にイラストにしか見えないのです(ここら辺峻別できる訳も無いので、飽く迄感覚的にですが……)。
とはいえ、そのイラストには惹かれるものがあるのは確かだと思います。
より正確に言えば、「日本人受け」するようなイラストと言うべきなのかもしれません。
加えて申し上げれば、ローランサンの絵画は一目見ただけで、ローランサンの絵画だと分かってしまう気がしてなりません(笑。
良い意味でも悪い意味でも、殆ど作風に変化がないですよね……。

エコール・ド・パリの中では、個人的には、キスリングの絵が気に入ったようです。
自分にはモディリアーニの絵画は……美術の教科書に載っているあの絵画(名前を失念しました)はまだ良いのですけれども。
パスキンは絵の題材によってだいぶ好みが分かれます。


キュビスムの影響なのかどうかは知る由もありませんが……エコール・ド・パリの絵の半分はぺったりしている印象を受けます(謎。


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