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ISBN:不明

(教育社 譯:浜久雄)


ISBNは1970年前半くらいから導入されましたよね、確か……
1980年(?)くらいの本だと思われるのですが、どこにも見當たらないのはどうしてでしょう……(´∀`;)
そんなことすら分からないとは……orz



『蘭學事始』を讀了しました(殘念ながら、口語譯されているものです)。
ご存知のように、杉田玄白の著作です。
志すからにはなんといっても先ずは西洋醫學の開闢を知らねばならない……という意圖で讀んだかどうかは不明です(何。

何より、80過ぎてからの書籍ということに驚かざるを得ませんでした。
凡そ50年前の頃は一字を譯すのにも一日以上かかったりしていたそうですが、現在は「蘭學」という言葉が全國で通じそして流行るようになり……
そんな蘭學について回顧を主とした作品だともいえましょう。
80過ぎてから「半世紀前はあんなに苦勞したものだ」と思いながら、現在の自分がなした分野の榮華を見つめる……そんな人生を自分も送りたいものですね、羨まし過ぎます(;つД`)


玄白に蘭學に沒頭させるきっかけとなったのは、偶然に立ち會えることになった罪人の腑分け(人體解剖)だそうです。
オランダから持ち込まれた、その時は讀む事が出來なかった書物の人體の解剖圖と全く同じだったことに感激し、西洋の書物を譯し日本國のために貢獻したいと決心なさったそうです。
西郷隆盛だったように記憶していますが、あの人も確か青年期に目の前で人が斬られたことで大きく影響していたのではなかったかと……
それが全てだとは言いませんが、矢張り何かしらきっかけというのは大事なのかもしれませんね。



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