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※ 9月16日頃に書いたものです


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いわずと知れた泉鏡花の作品です。


友人から「化け物に恋する話」とは聞いていたのですが……讀了の心情は非常に名状し難いです。
宿泊を供にした僧の体験談がメインのようです。
あやかしに色情を抱くと動物に変えられてしまうというものでしたが……
思い返してみるに、正直、そんなに面白くなk(ry。

通暁せぬ愚か者がこのような僭越な感想を述べるのは、蓋しく昔の文章だからかも知れません。
とはいえ、そもそも凡そ古文で使い尽くされてしまっているような題材なのではと思う譯ですが……
いや、確かに『羅生門』のような例もありますけどね。

面白かったのは、矢張り、当時の様子を小説から知れる事です(残念ながら、メインの話以外で)。
例えば、良い時間に駅から降りると旅館の人間から引っ張り蛸だそうで……。
これは他の方の作品でもありましたので、恐らく本当のことでしょう。
現在ではなかなか見られない風潮なのではないでしょうか。
(´-`).。oO(とはいっても、無論、日本全国の駅を周って調べた譯ではないですが……)
……少なくとも、個人的体験として、22〜23時に臼杵駅に帰り着くような生活を暫く毎日送ってしましたが、そんなことはなかったです(ぉ。


……聞き手を創る事で、僧の語り口調にする意味はあったのでしょうか。
これも鏡物を模倣したものでしょうかね(と適当なことを言ってみます)。
それにしても、当時(?)の語り口調は非常に読みづらいものですorz