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子どもにウケる科学手品77―簡単にできてインパクトが凄いの画像
子どもにウケる科学手品77―簡単にできてインパクトが凄い
後藤 道夫



有名どころから見たことのないものまで科学を背景とした手品が77種ほど紹介されております。
矢張り見るだけでも、面白いものですよね。

水を溜めたペットボトルに穴を開けて横から噴出させたところに懐中電灯の光を絞って当てると、光が水流の中を通り水の落下点が明るくなるそうです。
ずばり「全反射」という現象を利用したものらしいですが……想像しただけでかなり感動してしまいました(笑。

他にも、一見ありふれたように見えるも、「共振」や「ベルヌーイの定理」などで解説が行われているところに脱帽ものです。
というよりも、普通に勉強になりました。
自分にはこれらの現象が科学的に何故に起こるか説明できる自信などありませんでしたから……
表裏の区別がないという「メビウスの輪」を用いたものもありました。
メビウス変換のメビウスさんと同じなんですね……。


コラムに拠れば、ファインマンは幼少の頃、球を載せた台車を引っ張ると球が後ろに進むことに疑問を抱き、それ以降父親に尋ねて供に実験などをしたそうですが……
他にもアインシュタインも幼い頃に方位磁石に感動したそうです。
帰納的に考えると、小さい頃の興味の対象って非常に大切なのかもしれませんね(そしてその興味を作る発端となり得るのはその親やそれに準じる人間だと思ってますが)。

よく触れていたミニ四駆のモーターがどうやって動くかとか、などのより掘り下げた興味をさえ抱かなかった自分は……(;つ∀`) 
(´-`).。oO(そして、今も尚、きちんと説明できる自信は中々ないものです……)

自分の現象の定性的理解に少しながら役立ったと思える本でありました。