衛生化学
【膵臓】
ランゲルハンス島のα細胞から血糖値を上昇させるグルカゴンを、β細胞から血糖値を減少するインスリンを、δ細胞からインスリンやグルカゴンの産生・分泌を抑制するソフトスマチンを分泌する。このうちβ細胞が最も多い。
インスリンはA鎖とB鎖が2つのジスルフィド結合で繋がれている。
インスリンが肝細胞、脂肪細胞、筋細胞の受容体に結合すると、βサブユニットのチロシンキナーゼ部位がリン酸化され、さらにIRSがリン酸化され、さらにIP3Kがリン酸化される一連のシグナル伝達によりGLUT4を膜面に移動させ、グルコースを細胞内へ取り込む。
グルカゴンは肝臓においてcyclic AMPを上昇し、ついでPKAが活性化され、さらにホスホリラーゼが活性化されることにより、グリコーゲンをグルコースへ変換し、血中グルコース濃度を上昇させる。
(92回 56)