[本棚]――[映画]――[第13回]――[『誰も知らない』]

私見を結論を開陳しまするに、この映画の知名度に比して面白さも伴っている、とはとても言い難かったです。
88年に起きたという実際の事件をモチーフにしたようですが……
題材そのものはなかなかインパクトがありますが、終わり方が甘かったように感じます。
援交少女が供だって羽田空港へ死体を埋めに行くとはなかなか個人的に考えられないのですが……(´Д`;)
少なくとも無戸籍だった彼らと違って義務教育は受けている筈ですから。

そうですね……矢張り再び思ったことには環境も大事ということでしょうか。
放蕩している母親に捨てられて、戸籍がない故に小学校にも行けない、という状況で……
しかも、大家さんには子どもが一人しか居ないことになっているから、「外に出てはいけない」と命じられているのならば……
いったいそういう環境下におかれている子供たちに何が出来るのか、ということです。
無論、悪いのはこの環境を作った母親です。
ですが、全てが全て悪いとは思いません。
母親もそのような人格を形成してしまったのは、恐らくまたその親に責任がありますでしょうし。

……環境によって、解決手段を持ちえず、そこに見事に束縛されるという良い例でしょうね。
多分、我々もまた何かしら束縛されていることに気づかないのと同様に、束縛をしているのでしょう。



(追記)
メッセで話していたところ、BARA氏がこの映画について感想をくれたので引用させて頂きます(何。

話が薄くないですか?というか、自分に子供がいる人が見ないと感動が半減してる予感
大人とも子供つかない年代が見てもしょうがないです
悪くはないんだよ、ただ興味をそそられないって感じかな...

……そして、自分はYOUがハマリ役だと思いました(笑。