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考え方の論理
沢田 允茂




結局、何もかも打ちのめされた気がした一冊でした。
他の方のレビューによると、少年少女向けに書かれた本ということらしいですが(笑。
こうやってブログに書き連ねている文字も、結局は、上手く伝わってない部分が多々なのでしょうね……。

全体として、論理学の超初歩あたりを触っている本だったのではないかと思います。
論理学がやったことないので、これが初歩か初歩にすらあたらないかは、本当のところ分かりませんが……

「お祖父さんは、亡くなっていませんね」
確か『xxxHOLiC』で偽者の占い師がこんなこと言ってましたよね。
……このブログをご覧になっている方で、且つご覧になっている方がいるかどうか存じませんが(ぉ。
これもまた自然言語が創り出す落とし穴ですよね。

「お祖父さんは、亡くなって(この世には)いませんね」
「お祖父さんは、亡くなって(は)いませんね」

の二通りに解釈できます。
……そんな聞かれ方すれば怪訝に思い聞き直すのが普通かと思いますが(何。
(´-`).。oO(とはいえ、そんなことすればストーリーとして面白くないですが……)
それが、多分、人工言語で書き直すと

p:お祖父さんは、亡くなった
q:お祖父さんは、居ない


p・q(前者)
_
p(後者)

と正確に表現することが可能なのではないでしょうか。
しかしながら、一応本書に拠ったつもりですが、正しいかどうかは分かりません(ぉ。



また、ショックであったことの一つには三段論法の使い方ですね。
今のままでは、未来永劫、三段論法を上手く使いこなせる気がしません。
本書の例に拠れば、
「全ての日本人の髪の毛は黒くない」
「全てのアメリカ人の髪の毛は黒い」
以上から、
「全てのアメリカ人は日本人ではない」
が導き出されます。
これは正しい例だそうですが……いまいちピンときませんよね(ぉ?
他にも「全ての」「ある」と「……である」「……でない」の組み合わせ方もイマイチ、、、orz


こういう方面に相性がないと感じるのは、きっと自分に論理力がないからなのでしょうね(;つД`)
難しいです……


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