[本棚]――[書籍]――[第58回]――[百鬼夜行絵巻を読む]

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ISBN 4309726089



百鬼夜行絵巻周辺について解説している本です。

この本を手にするまでは、知らないことが多々でした。
百鬼夜行自体は現存しておらず、寧ろ代表的な臨模の対象であり、人の手を介すうちに大分原本と相違が生じたと考えられているようです。
比較的百鬼夜行自体の類は昔の感覚からして普通(?)だったそうです。

百鬼夜行の物語の開闢となった物語は『付喪(つくも)神記』というそうですが、その口語譯も載っておりまして、予想外に面白かったです。
100年経た道具は化け物となって人に災難をもたらすと考えられていたから、当時は使い古した道具類は捨てる風習があったそうです。
その捨てられた道具達が人の疎略な態度に怒り妖怪となって復讐をするのが、ずばりメイン部分でしょうか。
結局は、その妖怪もいろいろ事を経て仏に帰依してしまうのですが。
そして、最後に妖怪の一人が、
「教え合って切磋琢磨するのも良い事だが、一緒にいると気が緩んで静かな修行の妨げになる」
といって、散り散りに別れる場面あたりが本当にもう感涙モノですね。

……さて、なんで、自分はこんなに仏教説話に弱いのでしょう(ぉ。


百鬼夜行――名前からして惹かれますよね(何。
描かれている妖怪達は、無論面妖なものばかりなのですが、個人的には恐怖感はありません。
それどころか、眺めていると何処かとても懐かしい感じさえします……と思えるのはある種の偏見故になのでしょうね(笑。


そういえば、某巨大板のトップページは昔は鳥獣戯画でしたよね。
(´-`).。oO(個人的に好きだったのでちょっと残念でしたが……)