[本棚]――[書籍]――[第60回+α]――[ディドロ 絵画について]


今までだらだらと感想を書いてき(て多くをまたアップしてこなかっ)たのですが……
とりあえず、殆ど感想なしでも良いから、読んだ記録のつもりでつけていこうかと思います。

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ディドロ 絵画についての画像
ディドロ 絵画について


ASIN: 4003362470


『絵画について』の部分のみを読了しました。
尤も心に残ったのは「絵を描くのではなく、人を描け」という旨の警鐘です。
畢竟するに、美術学校等の人の骨格などから学んでいくのは無意味、とうことでしょうか。
これだけを書くとまるで何か妙な本のようですが、全体を通して、哲学的に(そしてまた難解に……)絵画について語っておられます。
若い画家志望の人間を想定して描かれていると思われるのですが、非常に煽動的な気がします(笑。



ところで、自分もまた、奇しくもかのアンドリュー・ルーミス先生の入門書を所持していたりする訳ですが……
どうなのでしょうね、ルーミス先生も初めから骨格を学ぶのは是としてない気もしますが、骨や筋肉の付き方を知ることの重要性を説いているように思われました。
そういう感じでいろいろ感じるところはあるのは確かです。



とはいえ、一番の問題は自分が思い浮かぶものと描くものに甚大なる齟齬をきたしていてることです。
更に、どんな絵を描くかだとも思いますが。
一応、ディドロがかのような書物を描いていたことを知れたことで十分かもしれません。