生理学1


[体液関連]
・体重の60%は水分である。ICF(細胞内液)とECF(細胞外液)がそれぞれ40%と20%であり、ECFは更に間質液と血漿に分けられそれぞれ15%と5%である。
ICFにはK+、ECFにはNa+やCa2+が多い。
・浮腫は間質液が増加した状態である。
・血清は血漿からフィブリノゲンなどの血漿凝固因子を除いたものである。


[細胞の結合]
・タイト結合は小腸上皮や腎尿細管にあり、細胞の管腔側にあって細胞膜どうしが間隙がないほどに強固に密着したもの
・デスモソームは、細胞どおしの接する膜が肥厚し、そこに両側の細胞から繊維が集中したもの
・ギャップ結合は細胞間の物質の輸送や活動電位の運搬に役立つ


[細胞内小器官]
・リソソームは膜で覆われた小器官で内部にプロテアーゼなど多種類の加水分解酵素を入れる。
ミトコンドリアには内膜と外膜があり、内膜は内部がひだ状に突出してクリスタをつくっている。


[担体性輸送]
・Na-Kポンプは能動輸送でATPを消費し3個のNa+を細胞外に2個のK+を細胞内に輸送する。
・Na-Ca交換系は対向輸送で1個のCa2+を細胞外に3個のNa+を細胞内に輸送する。


[7回膜貫通型]
アデニル酸シクラーゼのセカンドメッセンジャーはcAMP、ホスホリパーゼCのセカンドメッセンジャーはIP3とDAGである。
・IP3は細胞質中を拡散しIP3受容体に結合して小胞体からCa2+を放出させる。
・PLCによってIP3とDAGが産生される。
Gタンパク質はα、β、γの3量体からなり、αサブユニットはGTP結合能とGTPase活性をもつ。
・Gsタンパク質はアデニル酸シクラーゼを活性化させ、その結果細胞内cGMP量が増加する。
・百日咳毒素はGiタンパク質をADPリボシル化し、GTP-GDP交換反応系を抑制しGiの作用を抑制する。
コレラ毒素は、Gsタンパク質をADPリボシル化し、GTPase活性を消失させることにより、アデニル酸シクラーゼ活性を持続させ、cAMP産生を促進させる。
・cAMPはホスホジエステラーゼによって5'AMPに分解される。

[小胞体]
・小胞体の膜にはCaによって開口するリアノジン受容体がある。
・細胞内Ca結合タンパク質は、骨格筋と心筋ではトロポニンCである。


[興奮伝導]
・有髄神経は髄鞘を有しているので、ランビエの絞輪を介して跳躍伝導が起きる。髄鞘とは、神経線維をシュワン細胞が取り巻いた細胞膜の重なりである。
・神経の興奮部と非興奮部との間に出来る回路を局所回路と呼ぶ。
・刺激の伝導速度の速さは有髄・無髄に関係なく神経の太さに比例する。
・痛覚を伝えるのは無髄神経である。


[その他]
・生理用食塩水は0.9%NaCl液



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Gタンパク質あたりが全く分からないです/(^o^)\