衛生化学


水道水の水質基準のうち、トリハロメタン類については総トリハロメタンクロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの基準値が設定されている。
トリハロメタンは肝障害や腎障害を引き起こすことが知られており、また発癌性や催奇形性も疑われている。
トリハロメタンは、短時間の煮沸でも除去できず、逆に短時間の煮沸はトリハロメタンを増加するというデータをあげて危険性を煽り、数十万円の浄水器等を売り込む商法が見受けられる。


水質基準のうち、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の基準値が設定されている(10 mg/L 以下であること)。
メトヘモグロビン血症などの酸素欠乏症や2級アミンと結合して発ガン性物質のニトロソアミンを生じる可能性がある。


水質基準のうち、蒸発残留物は500 mg/L 以下であることとされている。
発残留物の主な成分は、カルシウム、マグネシウムシリカ、ナトリウム、カリウムなどの塩類や有機物である。


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