衛生化学
【職業癌】
・膀胱癌
β-ナフチルアミン、ベンジジン
・肝血管肉腫
塩化ビニル
・肺癌
アスベスト、ビス(クロロメチル)エーテル、砒素、ニッケル
・白血病
ベンゼン
(92回 81)
【代謝】
第一相反応では-OH,-NH2,-COOHなどの官能基導入、第二相反応では抱合反応。
シトクロムP450は代表的な酸化酵素である。
・アフラトキシンB1はエポキシ化を受けて発癌性を示す。
・ジメチルニトロソアミンは脱メチル化を受ける。さらに非特異的にN2が脱離してDNAを修飾するメチルカチオンとなり発癌性を示す。
(92回 83)
【薬毒物中毒及び検出法】
中毒事故死が最も多いのがCO中毒で年間600人程度。大部分は火災によるもの。
次いで、農薬物の中毒事故が250〜300件程度。
両者とも自殺が多く、例えばCO中毒には練炭自殺など。
<シェーンバイン法>
シアンの迅速検出法。
試料中のシアンが化学反応を起こし、オゾンが生成する。発生したオゾンがグアヤク脂を酸化することにより、試験紙が青色へと変化する。
<ラインシュ法>
砒素、水銀、アンチモン、ビスマスの予試験。
無機金属の予試験として利用される方法である。これは、銅との親和性を利用して検査試料中の無機金属を銅表面に付着させ、金属種を判別する方法である。
特に表面をこすった時に光沢が出れば水銀の存在の可能性がある。
(92回 89)