［本棚］――［書籍］――［第16回］――［遠近法の技法］

amazonに画像が用意されてなかったのですが……代わりにURLを。

屡ば「遠近法」という単語で片付けられても疑問を持たないことが多いですが……
「遠近法」が如何に奥深いものか分かりました。
恥ずかしい話ですが、「空気遠近法」という言葉が存在することすら知りませんでした。

遠近法に反発する形でキュビスムが出現したという感じでよいのでしょうか？
まるで絵画には遠近法しか許されないかのように、遠近法を正確にするための器具が数多に作られていたようですし……
これが正しいとすれば、芸術でも矢張り何処かの分野でも起きているような反撥があるものですね（何。

しかし『大使たち』の「メメント・モリ」の意で有名な頭蓋骨の描き方が分からないんですが……
アナモルフォーシスのは歪んだ円柱の鏡を使うという先入観が個人的には存在するのですが、この頭蓋骨はもっと歪んだ形していますよね。

遠近法とは殆ど関係ないような気も致しますが、日本の絵画が西洋の美術に与えた影響は強いのですね。
最近、某事件のせいで盗作に敏感な時期でしょうが、流石にこれもその感覚に合わせれば、安藤広重の絵を盗作したとしか思えないような西洋画が……（笑。

例えば、絵画を見て消失点が何個あるかなどの見方が出来るだけでも、だいぶ絵の観察が面白くなりそうですよね。
矢張り物事は多様な視点を獲得しなければいけませんね……